青森県弘前市の木版画家、粂田恵造の大作「昆布拾う老婆」。エディションは30

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青森県弘前市の木版画家、粂田恵造の大作「昆布拾う老婆」。エディションは30です。

ご覧のように白と黒のコントラストの美しい木版画です。抽象化された背景に老婆の凜とした姿が逆光の中で浮かび上がっています。静けさのある大変美しい木版画です。作者の母の姿でしょうか?逆光の中にいる姿が輝いて見えます。絵柄の大きさは41×32センチと大作です。額の大きさは54×41センチです。絵自体の痛みはありません。多少の焼けがありますが破れなどのダメージはありません。額はおまけ程度にお考えください。スレや傷があります。

粂田恵造(くめだ・けいぞう) 1910 〜 1994  1910(明治 43)年青森県弘前市に生まれる。本名久 米田恵造。1931 年の日本版画協会第 1 回展に《雪ノ山》 で入選、以後 1932 年の第 2 回展に《營門》《公園の一隅》 を、1936 年の第 5 回展に《雪霽》《検潮機のある風景》を、 1939 年の第 8 回展に《冬ノ窓カラ》《仙台街景》を入選 させている。青森市公会堂で開催された東奥美術展にも 版画を出品、第 2 回展(1932)で《公園の一隅》《営内》が、 第 8 回展(1938)で《試作 B》が入選している。1934 年の河北美術展と日本水彩展でも入選を果たした。版画 誌での活動は、『版芸術』第 9 号(全日本版画家年賀状百 人集 1932.12)に賀状を 1 点掲載、『白と黒』第 32 号(郷 土玩具創作版画集 1933.2)にも《弘前木馬》があるが、 これは『版芸術』収録作と同図である。また下澤木鉢郎 が弘前の自宅を「錆刀社」として 1933 年 2 月に創刊し た『版曹』(ばんそう)において黒滝俊雄とともに同人の ひとりとなり、第 1 輯(《町角》《営門》《初冬》)と翌年 1 月に発行された第 3 輯(《雪景》)に作品を寄せている。 『版曹』第 1 輯では同人の言葉として版画を制作する喜び を綴り、「世の人々よ版画をものし給へ。而してこの法悦 を味ひ給へ」と熱く結んでいる。1994(平成 6)年逝去。 【文献】『緑の樹の下の夢―青森県創作版画家たちの青春 展』(青森県立郷土館 2001)/『東奥美術展の画家た ち―青森県昭和前期の美術―』(青森県立郷土館+東奥日 報社 2005)/『創作版画誌の系譜』

カテゴリーホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 版画
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