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商品説明
御存知!ユーライア・ヒープ 故John Wetton加入第二弾 異色傑作「High and Mighty」 日本独自リマスター紙ジャケット仕様国内盤中古でございます。盤共に非常に状態の良い中古でございます。
かのK2HD MASTERING方式採用の日本独自リマスターでございますが、(母国リマスターのアップグレード版ではございますが)くっきりとした音像でアナログ的な厚みがございます。
非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い、Mick Box(G)、故John Wetton(B、Vo、Mellotron、Electric Piano ex-Mogul Thrash、King Crimson、Roxy Music、後にU.K.、Asia、Wetton/Manzanera)、Ken Hensley(Key、G、Vo)、
故David Byron(Vo)、Lee Kerslake(Ds、Per、後にOzzy Osbourne Band)となります。
1975年11月~1976年3月 英国・ロンドン 毎度御馴染み”The Roundhouse Recording Studio” での制作となります。
以前の異様なスケジュールでバンドが相当疲弊した事を反省した感があり(故John Wetton主張の感)、起死回生の大傑作「Return to Fantasy」制作後、それなりのインターヴァルを設けて制作されたという経緯を持つ傑作でございます。 故John Wettonを含むラインナップという事もあり非常に創造性溢れる楽曲や演奏・アンサンブルで充実感がございますが、異色感のある内容となっております。
”夢幻劇”ツアー末期に(ミュージシャン私生活から来る)健康問題から故Gary Thain解雇(その後間もなく死去)。
King Crimsonが理不尽に解散、Roxy Musicに加入し活動していた故John WettonにLee Kerslakeが居酒屋でバッタリ出くわし、「暇か?ツアーを手伝ってくれないか?」と加入を要請。
「キャリアを積みたかったから」と承諾しあっけなく故John Wettonは加入(...........何だかねえ...............)。
ツアー後、故David Byronは初ソロ作”Take No Prisoners”、Ken Hensleyは2ndソロ作”Eager to Please”を制作。
異様なスケジュールの反省によってバンドが疲弊した反省に立ち(故John Wettonの主張の感有り....)、結構なインターヴァルを置いて起死回生作となった大傑作「Return to Fantasy」を制作。
英国では大好評を呼びバンドは安堵したもののアメリカでは更に下降線を辿り、ツアーの集客が随分と下がった事が頭を擡げ始めてまいります。
そして以前からのミュージシャン私生活に絡む問題や作曲貢献に絡むバンド内確執が悪化という不穏な空気を抱えながら、(以前よりは)インターヴァルを置き制作に乗り出した.......という面倒な経緯がございます。
前作とは異なり、今作ではKen Hensleyの作曲クレジットが思い切り前面に出てはおりますが........................................................
そもそもKen Hensleyがアコースティック・ギターでアイデアを聴かせ、皆で楽曲を練り上げる(これがかのThe Bandと同じく、作曲クレジットの不公平感に繋がるのですが.....)という作曲制作のパターンの模様でございます。
正直King Crimsonや現行Deep Purpleの様に「完成したものが全てである」という立場に立てば、全員が作曲クレジットに載るべきという感がございます。
但し、今作はKen Hensleyがかなり前面に立っており相当制作を仕切っていた事が伺えるものでございますが、されどKen Hensleyのソロ色というよりは寧ろ”Hensley/Wetton”主導という感がございます。
(作曲クレジットが非常に少ないものの)音楽性の鍵を握るのは故John Wettonでございます。
後に結成となるかの”U.K.”の大傑作”Danger Money”やJohn Wetton初ソロ作”Caught in the Crossfire”等々に繋がる感のあるメロディアスさやポピュラーさが感じられるもの。
そもそも「キャリアを積みたかった」という参加理由があるJohn WettonがUriah Heepという音楽性の範囲で自身の音楽性を試すという感があり、次を見据えていた感がございます。
前作のハードさやUriah Heep特有のへヴィさは随分と後退したものでございますが、反比例して洗練されたメロディアスさ・ポピュラーさが目立つもの。
全盛期から続く従来のUriah Heepの音楽性としては異色感がございますが、単体作として見れば非常に高品質。
正直”Hensley/Wetton”主導のUriah Heepという感がございます。
(それが長年プロデュースを務めたGerry Bronのプロデュース拒否、バンド初のセルフプロデュースに繋がった感がございますが...........................................)
時代は七十年代後半と言う時期。
音楽ジャンルを超え、八十年代と言う新たな時代に向けての音楽性を指向するという時代が始まるという時期でございます。
Uriah Heepもその試行錯誤に入った感が伺えるものでございます...............................................................................
故Gary Thainが離脱したものの後任はJohn Wetton。
(後任の音楽性は異なるものの)どの様なアイデアでも質の高い楽曲に仕上げる事が出来たという創造性に溢れたラインナップは継続しておりますので、(隠れ名盤とは言えど)クオリティは案外中々なもの。
されど厳密に言えば全盛期ラインナップは既に崩壊。
更には作曲クレジットを巡る確執やミュージシャン特有の私生活に絡む問題からバンド内は混沌としており、更には故David Byronが「気に入らない」と歌入れを拒否した楽曲(Wetton/Hensleyがヴォーカル担当)もあり、
(異色とは言え)音楽的な質の高さとは裏腹に、影を感じる感がございます。
リリースされるものの、英国/米国チャート的・セールス的に結構な不振。
(されど、北欧/ヨーロッパ圏では結構なチャートアクション。この辺りからヨーロッパ圏での活動に重点を置き始める感が...............................)
素行問題の悪化があり、故David Byronは解雇(故David Byron自身は今作の出来に相当不満だった模様)。
故Gary Thain解雇後、後任ベーシスト選考が長期化する中で(Uriah Heepの面々を起用し)制作された以前の初のソロ作「Take No Prisoners」が好評であった事からソロへと移行。
更には「キャリアを積みたかった」という故John Wettonも、満を持して温めていたアイデアたる”King Crimson時代のWetton/Bruford中心によるバンド結成”の為に離脱。
全盛期に引き続いたラインナップはここであっけなく終焉となってしまいます..................................................
非常に創造性に溢れた時代ではあるものの、異様なハードスケジュールからくる逃避から起こるミュージシャンならではの私生活問題、そして音楽貢献のあり方の問題で衰退していった事が悔やまれます...........
ボーナス楽曲は、デモ制作のみで本編制作からは外された楽曲(但し、音質は非常に良いもの)が非常に多いもので、非常に興味深いものとなります。
全てKen Hensley名義の作曲でございますが、様々と曰くのある今作制作を物語る感がございます..................................................
現在では大手レコード会社の世界的再編により日本での配給が変更となり、この日本独自リマスター方式のこのカタログは廃盤。よってこの紙ジャケット仕様盤は入手が非常に困難でございます。この機会に是非。 注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。