◆セライタリア
サドルの製造を始めて今年で116年。革新的なアイデアでサドルの歴史を塗り替えてきました。
今では当たり前になったGEL入りサドル、中央に穴の開いたサドル、カーボンサドルなど、
これらはすべてセライタリアが世界に先駆けて発売してきました。
その長い歴史と経験に基づいて今日も新製品が生み出されています。

◆DIVA GEL スーパーフロー
数年にわたる研究から生まれた、女性のためのGELフローサドル。パッドは厚めながら、サイドのシェイプはすっきりと見えるデザインで、ロードバイクも似合います。
・座面： Duro-Tek
・レール： TI 316 Tube Φ7mm
・［S］サイズ： 135×L270m 重量： 275g
・［L］サイズ： 152×270mm 重量： 285g

女性用サドルと男性用サドルにはどのような違いがあるのでしょうか？女性サイクリストがどのような状況下でも幸せなロングライドを楽しめるように、女性用サドルを開発する際には、どのような体形の要素を考慮しなければならないのでしょうか？スポーツにおける応用人間工学を専門とし、Ergoviewリサーチセンターのディレクターを務める大学教授のルカ・バルトリ氏が、この問題に光を当ててくれました。
【横幅について】
女性の骨盤は、男性の骨盤とはまったく違う形をしていますが、実際には広いわけではありません。つまり、女性には大きなサドルではなく、小さなサドルが必要だということです。Ergoviewリサーチセンターは、何百枚もの男性と女性のX線写真を比較して、女性のサドルの幅が広いという神話を否定しました。この研究では、女性の骨盤の座骨の間の距離が男性よりも大きいことを示しています。しかし女性は身体的に小さいので、実際の骨の間の距離は男性よりも短くなります。これは骨盤に関しても同様です。つまり自転車競技の観点からすると、女性は小さなサドルが適しているということになります。
【荷重のかかるポイント】
これを出発点として、私たちは特に女性のためのSelle Italiaシリーズを開発することにしました。他にもいくつか重要な点があり、女性と男性の解剖学的な違いを考慮する必要があります。そのため不快感を避けるためには、男性用とは異なる場所に荷重ポイントを配置し、圧力を効果的に和らげる必要があります。男性用サドルに比べて穴を大きくし、やや後方に配置することが必要になります。
【痛みの原因】
女性が穴を大きくしたサドルを使用すべきもう一つの理由は、女性の骨盤の形にあります。平均的な女性の骨盤は前傾しており、お尻が体の他の部分に比べて前に傾いています。骨盤が前傾していると、座骨と座骨をつなぐ小さなアーチ状の部分がほとんどないため、サドルの表面に密着してしまいます。そのため、2つの座骨が体の上部を支えることができなくなり、恥骨結合部への圧力が高まります。サドルが解剖学的に則った形状になっていないと、体重を支えるように設計されていない恥骨弓周辺の軟部組織、鼠径部周辺の血管や神経終末が、サドル表面に押し付けられて痛みを伴う危険性があります。
【Qアングル】
私たちの足は一見まっすぐに見えますが、実際には体の他の部分と完全に一致しているわけではありません。ここにも男性と女性の違いがあります。search実際には、膝の真ん中を通る仮想の垂直線に対して測定すると、大腿骨はわずかに外側にずれています。これはQアングルと呼ばれるものです。女性の場合、この角度は男性よりも2～3度広くなっています。したがってサドルと接触する骨盤の前部では、2つの大腿骨の間により多くのスペースがあります。つまり、女性には特別なデザインが必要なのです。サドルのノーズ部分が細くなっているサドルは、内股で擦れてしまう男性には向いていますが、女性サイクリストには当てはまりません。この仕組みを正確に研究することが、フリクションフリー技術の開発の第一歩です。
【パッド量】
一方、パディングは性別に関係ありません。パッドと乗車時間の比率はベルカーブで示され、主に乗車時間に関連しています。短い時間（2時間以内）のライドでは、サポートする皮下組織が圧力に適応していないため、厚いパッドが最適です。対して、中程度の長さのライド（4～5時間）では、パッドは少なめにした方がいいでしょう。そうしないと、跳ね返りの影響で痛みを感じることがあります。5～6時間を超えるライドでは、再び厚めのパッドが必要になります。

サドルメーカーで唯一、メイド・イン・イタリアを貫くセライタリア。派手なグラフィックやデザインを身上としない、性能重視な実直なブランド。とはいえ色遣いやステッチのカラー、ワンポイントで入るデザインなどにイタリアの香りを強く感じます。
昨年、120周年を迎えたセライタリアは、長い歴史により培われた技術力の結晶「SP-01」をセンセーショナルに発表しました。
後端が完全に分割した独特の形状は、まさに機能美と呼ぶにふさわしいサドル。
SP-01 は見た目のみならず、唯一無二のぺダリングサポート効果により、シッティング時の安定性とコンフォート性の両立を可能にしています。
現役国内女子ロードレーサーの西加南子選手も、長年使っていた某社のサドルから、今年この SP-01 に乗り換えています。
プロ選手がサドルを替えるというのはどれだけ大きな事か、これを読んでいる皆様ならお判りいただけると思います。
実際にいくつかのモデルをテスト走行いただいた結果、SP-01 を共に戦う相棒に選んでくださいました。さてさて前置きが長くなりましたが、セライタリア 2019モデルの新商品について、トピックをご紹介いたしま
SLR や FLITE などロングセラーモデルのイメージが強いセライタリアですが、2019年モデルは一味違いますよ。

自力で遠くまで走る。このシンプルな自転車との向き合い方にこそ、サイクリングの奥深さが潜んでいるとセライタリアは信じています。ロングライドを愛する全ての方へ。グランツーリズモレンジ、全商品リニューアルです。
●ゲルスーパーフロー： 開口部の周囲に厚みの異なるシリコンゲル（旧モデルより30g増量）
●エラストマーを使用した衝撃吸収システム
●ロード／オフロード向け